中米経済・貿易中国側代表である国務院の何立峰副総理(中共中央政治局委員)と米国のジャネット・イエレン財務長官が、現地時間9、10日にサンフランシスコで2日間の二国間会談を行う。中米両国の経済ハイレベル当局者による会談は約4カ月ぶり。両国首脳は昨年のバリ島会談で、両国の財政・金融チームがマクロ経済政策や経済・貿易などの問題について対話・調整することで合意した。
何氏の今回の訪米は、中米両国の経済分野の協力の強化に有利と分析されている。中米の各分野の交流が最近頻繁になっており、両国関係の改善の新たな希望をもたらした。また米国側は、中米首脳が米サンフランシスコで開かれるアジア太平洋経済協力(APEC)非公式首脳会議に合わせて二国間会談を行うメッセージを集中的に発信した。これについて中国外交部の汪文斌報道官は定例会見で、「中米双方はサンフランシスコでの首脳会談の実現に向け共に努力することで合意している。ただ、サンフランシスコ会談までの道は平たんではなく、『自動運転』に頼ることはできない」と答えた。
「環球時報」の9日の取材に応じた中国の専門家は、中米経済・貿易対話及び中米間の一連の二国間交流は、来週開かれる可能性のある両国首脳会談に向け「基礎固め」をするとの見方を示した。中米双方は現在、いずれも接触強化の意向を示しているが、積極的な成果が出るかについては今後の経過を見守る必要があるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年11月10日