ロシアのアレクサンドル・ノバク副首相は11月22日に開催された連邦評議会の政府問題を議論する会議で、中国に対するパイプライン・天然ガス供給量が将来的に年間1000億立方メートルに達するとの見通しを示した。
同氏によると、供給量は今年末までに220億立方メートルに上る計画で、2025年には380億立方メートルに増える見込み。また、天然ガスの輸送能力が年間100億立方メートルの極東ルートプロジェクトも進んでいる。協議中の「パワー・オブ・シベリア2」ガス輸送パイプラインプロジェクトはモンゴルを通過し、輸送能力が年間500億立方メートルに上る計画だ。これらを合わせると、天然ガス供給量は(毎年)約1000億立方メートルになる。
一方、2023年のロシアの天然ガス総生産量は前年の6738億立方メートルから6420億立方メートルに減少する見込みだという。
ロシアは2022年、「パワー・オブ・シベリア」天然ガスパイプラインを通じて中国に155億立方メートルの天然ガスを輸出した。また、ガスプロムのアレクセイ・ミラーCEOは少し前に、同社の中国に対する天然ガス輸出総量は向こう数年の間に年間480億立方メートルに達し、モンゴルを通る天然ガスパイプラインを加えれば、年間で約1000億立方メートルになると説明していた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月3日