宅配・物流業はすでに中国で発展が最も目覚ましい業界の一つになっている。データによると、中国の2022年の宅配便業務量は前年比2.1%増の1105億8000万件で、9年連続で世界一になっている。5日に発表された国家郵政局宅配ビッグデータプラットフォームのリアルタイム観測データによると、今月4日時点で中国の宅配便年間業務量が初めて1200億件を突破した。
艾媒咨訊集団CEO兼チーフアナリストの張毅氏は「証券日報」に対して、業界の未来の発展について、「宅配業は急成長から高品質発展に転じつつある。宅配企業は製造業へのエンパワーメントを急いでおり、科学技術の投入と実力が大幅に強化されている。その一方でサービスの質を持続的に高め、国際的な経営能力を絶えず拡大し、総合物流サービス業者に転向し、売上の急増をさらにけん引している」と述べた。
EC業界でサービスが持続的に最適化される中、宅配企業も相次いで海外進出を拡大し、越境EC物流と海外市場の開拓を次の発展の重点としている。
順豊控股は宅配・物流企業のうち、国内から国際総合サービス業者に進軍する代表的な企業とされている。今年4月に鄂州国際貨物輸送航路を開通してから11月末までに、順豊控股は米ロサンゼルスや独フランクフルトなどの大陸間ハブ航路と、シンガポールや大阪などのアジア航路を計10本開通している。
京東物流もグローバル化のペースを上げている。京東物流はこのほど、今後3年で世界主要国を網羅するサプライチェーン物流ネットワークを構築すると発表した。海外倉庫ネットワーク、国際中継輸送ハブ、海外地場輸送・配送ネットワーク、グローバル幹線輸送ネットワークを一体化させた世界サプライチェーンネットワークを構築する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月6日