中国で販売されている国産自動車のうち、6割が新エネルギー車である。また、欧州市場では、新エネ車の1割が中国製である。
近年、中国の新エネ車産業の発展は世界から注目を浴びている。12月6日、新エネルギー産業発展・ハイテク人材育成ハイエンド対話会広西チワン族自治区柳州市で開かれ、専門家と学者は、新エネ車市場の競争の白熱化に伴い、より多くのチャンスと新たな競争場所が生まれるとの見解を示した。
中国電動汽車百人会の師建華副秘書長は、「新エネ車の補助金の全面的な削減、自動車製造の新勢力、クロスボーダーの力、外資・合弁企業の勢いにより、中国の新エネ車市場は淘汰の波が渦巻く過酷な段階に入る。完成車販売市場はレベルが高い人たちの争いとなるが、アフターマーケットい大量のビジネスチャンスが生まれるだろう」と述べた。
師建華氏によると、新エネ車保有台数の増加傾向は楽観的で、中古車市場の規模も拡大している。そのほか、新エネ車の修理メンテナンス、点検、廃車回収などの専門分野にも大量の雇用が生まれる。新エネ車の産業チェーンは長く、範囲が広く、発展のチャンスと試練が共存するという。
清華大学車両・運送学院の許述財教授は、スマート・コネクテッド技術は新エネ車市場の新たな競争場所になると話す。スマート・コネクテッドカーの研究開発・生産は多産業のクロスボーダー融合の成果であり、車体、交通施設、5GIoVの支えが必要となる。
新エネ車産業の「加熱」に伴い、同分野の技術人材も「人気者」になっている。12月5日、新エネ車技能コンテストが柳州市で開かれ、中国各地の学校から約1000人の企業従業員と教員学生が参加し、新エネ車の軽量化や電気制御システム技術などを競い、自身の腕を磨いた。
新エネ車の教育産業における牽引力も著しく、中国の500校以上の学校が新エネ車学部を設置し、就職の将来性があることから学生が多く集まり、海外の業界関係者も学びに来ている。
今年5月、タイの4校の学校から7人の教員が柳州鉄道職業技術学院に留学し、中国の教員から新エネ車修理の実技を学んだ。彼らはこれらの修理技術を、急拡大するタイの新エネ車市場に持ち帰る。
世界各国が新エネ車産業への転換に力を入れている。2022年、世界の新エネ車は前年比61.6%増加し、初めて1000台の大台を突破した。新エネ車産業の勢いある発展は多くの新業態を生むとみられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月7日