人民元利用の国際化について再び「ビッグニュース」が伝えられた。国際銀行間通信協会(SWIFT)がこのほど発表した人民元月次報告によると、2023年11月には、金額の統計に基づいたグローバル決済通貨ランキングの中で、人民元が日本円を抜いて世界4位のアクティブ通貨へと上昇し、全体に占める割合は4.61%となった。この割合は5年近くぶりの最高を更新し、22年初頭を超えていた。
09年に越境貿易における人民元建て決済がスタートしてから現在まで、人民元国際化は10数年にわたり発展を続けてきた。現在、中国の金融機関、企業、個人が行う越境取引総額のうち、半分近くが人民元建てで決済を行う。主要オフショア人民元市場のストックは1兆5000億元(1元は約20.0円)に達し、人民元建ての金融商品が日増しに充実している。22年5月には国際通貨基金(IMF)が特別引出権(SDR)の通貨バスケットの構成比率を見直して、人民元の割合を16年に決めた10.92%から12.28%へとさらに引き上げ調整して、人民元利用の自由化レベル上昇に対する国際社会の評価を示すこととなった。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年12月29日