輝かしい大型ショッピングセンターが1990年から2020年にかけて、中国の都市部で雨後の筍のように誕生し、新しい中間階層の消費の需要を満たした。この期間中、米国の建築設計事務所が中国で100以上のショッピングセンターを設計した。米国と同様、中国の多くのショッピングセンターも苦境に陥った。コロナとネット通販の流行により客が激減し、多くの小売スペースが放置された。今や中国の多くのショッピングセンターは所有者と利用者によって「体験の殿堂」になった。これは集会と交流の新たな場を備える。ショッピングセンターを発明した米国において、中国のこの実験は小売り空間の革新的な応用のモデルになれる。豪サイト「対話」が5日に伝えた。
例えばカフェのテーブルを設置した通路や中庭で、一部のエリアは巨大バルーン人形が設置された児童の遊び場になっている。深セン市の某ショッピングセンターには屋上ペット楽園、舞台、芸術展示エリア、日陰になる芝生エリアがある。食品の屋台や露天商人などの「非正規軍」も空白を埋める。彼らはショッピングセンターの駐車場や入り口の周辺で農産物、食品、手工芸品を販売する。彼らがオープンなエリアで商売をするようになり、スペースの再配置が行われている。さらに一部のスペースはEV展示場、芸術博物館、さらにはダンス教室、プール、小型スケート場、フィットネスクラブ、ヨガクラブを持つ娯楽センターに改修されている。一部のスペースは芸術クラブ、調理教室、ビデオゲーム及びVR体験エリアに変わっている。武漢市の某ショッピングセンターはさらに屋内スキー場を設置している。
筆者はこれらの実験を売り場の意義の変化と見ている。ショッピングセンターはかつて小売消費主義の殿堂だったが、今や人々がオンラインでは得られない体験を手にするための楽園になっている。米国の一部のショッピングセンターもその方向に発展しているが、中国は米国をはるかに上回る規模で実践に移している。中国は米国が設計したショッピングセンターを書き換えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月8日