中国の重慶市が名声を上げている。この3200万人の住民を擁する大都市には多くの特別な点がある。重慶は世界最大の都市と呼ばれる。その面積は決して最大ではないが、人口で見るならば確かにそうだ。住民は蜂の巣のように林立する摩天楼で生活している。最も有名なのはレール交通だろう。そのうちの1本はマンションを通過し、そのマンションにはさらにプラットホームが設置されている。独週刊誌「フォークス」が伝えた。
重慶は過去20年で持続的に発展・拡大し、今や世界3位の都市圏となった。首位は人口3900万人の東京、2位は住民3450万人のジャカルタ。
中国には北京、上海、天津、重慶の4つの直轄市がある。重慶は1997年までは四川省の一部だった。今や重慶と四川の共通点は、どちらも辛い食べ物を好むことだ。いわゆる「四川唐辛子」は重慶においても不可欠な存在だ。
今や多くの人口が重慶のような中国の大都市に流入している。大規模な移住により、過去10年でおよそ2億5000万人の中国人が農村部から都市に移った。重慶の急成長は中国の開発の青写真と共に実現された。80年代前半であれば約8割の中国人が農村部で暮らしていた。ところが2022年末には35%のみとなった。かつての農民は重慶で工場の作業員になった。
今やこの都市は、綿花、シルク、紙、皮革製品、穀物工場、植物油、食品加工工場などで中国で知られる。中国が都市化を進める主な理由は、国内の経済構造を最適化することだ。輸出に過度に依存するのではなく、国内製品の需要に基づく成長を実現する。中国人にとって、重慶は観光地でもある。
多くの中国人はこの都市を誇りにし、一部の人はすでにニューヨークと同列に論じようとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月10日