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ボーイングの代替候補、中国の航空機が魅力的に

中国網日本語版  |  2024-01-10

ボーイングの代替候補、中国の航空機が魅力的に。

タグ:商用 航空機 C919 航空会社 受注

発信時間:2024-01-10 13:53:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 航空会社は通常、エアバスとボーイングに発注することで1社のサプライヤーに完全に依存することを避け、2社に競争を促す。ところがボーイングに度々問題が生じており、3つ目の選択肢が合理的になっている。中国の国有航空機メーカーは十数年に渡り商用ジェット機の開発に取り組んできた。中国商用飛機有限責任公司は主に中国の取引先から1000機以上の注文を獲得している。ブルームバーグが伝えた。

 西側の同業者と同様、中国商用飛機も政府の支援と国有航空会社からの受注の保証を得ている。資金サポートを受ける中国商用飛機は、信頼性の高い航空機の製造を行った。一定期間の努力を経て、C919(A320やボーイング737の競合機)がついに昨年5月に商業運航を開始した。

 短期間内にユナイテッド航空、ライアンエアー、エミレーツ航空などの主な取引先がボーイングを切り中国商用飛機を選択する可能性は低い。しかし米航空機メーカーの市場における地位を保つ強みである、安全性と信頼性の脆弱ぶりが目立ち始めている。ボーイングの取引先は過去5年間で大きな代価を支払った。2018年と19年に発生した致命的な墜落事故により運航停止となったボーイング737MAXのコストが、コロナにより多くのフライトが欠航となったことでやや下がったことは皮肉だ。

 中国商用飛機は現在まで老舗の競合他社に匹敵する生産能力をつけていない。ライアンエアーのマイケル・オライリーCEOは、短期的に見ると中国商用飛機の加入が西側の航空会社にもたらす最大のメリットは、中国航空会社の航空機の需要を満たしたことだと述べた。しかし長期的に見ると中国商用飛機はすでに進展を手にしている。世界の航空会社から大量受注するのではなく、小規模で知名度の低い航空会社を密かに選択した。例えばLCCのトランスヌサ航空は2021年にやや小ぶりのARJ21リージョナルジェット機を30機注文し、初めて契約を交わした海外航空会社となった。昨年にはブルネイのギャロップエアが中国のC919の海外取引先となった。

 これらの受注はまだそれほど多くないようだが、ボーイングのデーブ・カルフーンCEOが「これは複雑で長期的な事業で、永続的な変化には時間が必要だ」と述べた通りだ。実際に変化は密かに生じており、そのペースは西側の大手の予想を上回る可能性がある。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月10日

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