中国で個人養老金とは、政府の政策支援を受けて、個人が自主的に参加し、市場化によって運営される養老保険の補足制度です。2022年11月25日に北京や上海など36都市で実施が始まり、すでに1年を迎えました。
国家社会保険公共サービスプラットフォームのデータによりますと、現在、全国で開設された個人養老金口座は5000万を上回ったということです。また、2023年末現在、個人養老金関連の金融商品は753に達し、うち465商品は貯蓄類で、162商品は投資ファンド、107商品は保険類、19商品は財テク関連でした。
また、華夏基金がこのほど発表した「個人養老金1周年洞察報告」によりますと、個人養老金の投資年齢から見れば、1980年代と1990年代生まれ(30代~40代)は強い投資意欲を示し、1995年ならびに2000年以降に生まれた20代の一部も投資に参加しているということです。同報告の分析では、「個人養老金の今後の価値増殖への見通し」は投資者の口座開設につながる主な理由であり、「将来のために一つ保障を増やす」「税収面での優遇を受ける」などを理由に口座を開設した人も少なくないようです。(Lin、野谷)
「中国国際放送局日本語版」2024年1月17日