上海市政府の6日の会見によると、「上海市の『国際高基準経済貿易ルールとの全面的な結合による中国(上海)自由貿易試験区の高水準制度型開放の推進の全体案』の実施案」がこのほど発表された。
実施案は、「3年をかけ、真っ先に上海自由貿易試験区の計画範囲内で国際高基準経済貿易ルールと結合する制度体制及び監督管理モデルを構築する。貿易・投資の利便性を世界一流水準にする。デジタル経済ルールを世界共通の手段と結びつける。開放型経済に適応する開放監督管理能力とリスク管理能力を備え、国際的なルール作りに参加する全体的な能力を高める。重点分野で国際協力及び競争に参加する新たな原動力と新たな強みを形成する」とした。
サービス貿易の開放拡大の加速は、実施案の重要内容だ。実施案は金融分野について、電子決済サービスの提供の利便化や、域外電子決済機関による認可経営の支持などの措置を掲げた。経営主体による域内外資金の統一的な配置の能力の向上を支え、上海の金融市場及び商品の世界向けのサービス水準をさらに押し上げるとした。
真っ先に高基準デジタル貿易ルールの導入は、実施案の大きな見所になった。実施案は、データ越境流動の規範化と促進、デジタル技術の応用の促進、データの開放・共有の促進に関する一連の措置を掲げた。例えばデータ越境流動については、真っ先に重要データリストを作成し、合法で安全で便利なデータ越境流動メカニズムを模索・構築し、臨港新片区でデータ越境サービスセンターを構築するといった措置を掲げた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年2月7日