EUが中国中車股份有限公司(中国中車)の子会社の補助金問題をめぐり「前例のない」調査を発表した翌日の17日、欧州委員会のマルグレーテ・ベスタエアー執行副委員長は、「これは、我々は自身のツールを用い公平な競争を維持することを絶対に願うという、欧州と欧州以外のビジネス界に向けた非常に重要なメッセージだ」と述べた。「環球時報」の18日の取材に応じた専門家は、EUの保護主義行為は中国・EU双方の互恵協力を破壊するばかりとの見方を示した。
中国現代国際関係研究院欧州研究所の学者である董一凡氏は18日の取材で、「中国と欧州は一部の産業で確かに競争している。中国は電気自動車や高速鉄道などの分野で高い競争力を持つ。しかし競争の拡大が不可避な状況下、EUが保護主義的な手段で対応することが増えている。EUは中国・EU間の緊密な経済貿易関係を正確に見ていない。この保護主義と単独行動主義の行為は、双方の互恵協力を破壊するばかりだ。上述したケースでは、EUの新しいツールが初めて使用された。EUは自身の経済貿易の利益に対する保護をより強調しており、これは今後の一連の措置の発端になる可能性がある。中国のその他の有力業界も今後、EUの注視の範囲内に入る可能性がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年2月20日