米国は2022年まで韓国の海外通販サイトからの購入額で高いシェアを占め、一時は70%を超えた。韓国からのアクセスが集中し、米国のショッピングアプリにログインできなくなるほどだった。しかし韓国の同市場は2023年に激変が生じた。米国は四半期ベースで一度も中国を抜くことができず、通年の売上は前年度比7.3%減の1兆8574億ウォンだった。中国が初めて米国を抜き、韓国の同市場で首位になった。
一部のメディアはこの変化の理由を、中国企業の「3低」によるものと分析した。
(一)低価格。中国製品の価格は韓国国内の5-7割ほどであることが多く、さらにセールが多く価格面の強みがより顕著だ。
(二)低送料。韓国ECサイトは購入額3万ウォン以内の商品に3000ウォン以上の送料を設定する。これは消費者にとって大きな負担だ。中国越境EC企業は中国郵政などの割安な国際宅配サービスを利用し、送料を販売価格に込みにする。韓国人消費者はこれにより確かな実益を手にする。
(三)低関税。韓国は個人消費者が自分用で中国から購入する商品について、150ドル以下の場合は関税を免除している。中国製品は割安で、この上限を上回ることは少ない。専門家は、「物価高と所得格差の激化により、超低価格の商品を強みとする中国ECサイトが韓国で人気を集めている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年2月23日