ターゲット市場が拡大中

　2023中国汽車流通業界年次総会中古車輸出フォーラムにおいて、中国汽車流通協会の羅磊会長補佐は、「全業界の共同の努力により、中国の中古車はすでに140以上の国と地域に輸出されている」と述べた。

　情報によると、中国の中古車輸出のターゲット市場は中央アジア5カ国、アフリカ諸国、一部の東南アジア諸国が中心だ。ロシアは2022年以降、その重要な市場になった。ある中古車輸出企業の責任者は、「ロシア市場は昨年より好調が続いており、同時に欧州市場も活気づいた。エネルギー危機の影響により、中国の西欧及び東欧向けの中古車輸出台数が大幅に増加し、中古車輸出市場が欧州に向け拡大している」と述べた。

　商務部研究院学術委員会の張建平副主任は、「中国はすでに新車・中古車交代の重要な転換期を迎えている。中国の自動車生産・販売台数がいずれも3000万台を突破したことを背景とし、全国範囲の中古車輸出業務の実施は、現在の中国自動車市場の高度化・世代交代の流れに適応するものだ。その一方で他国、特に『一帯一路』共同建設国の中古車の需要を満たす上でも有利だ」と述べ、次のように続けた。

　中古車輸出はサイクルが多く、フローが複雑で、品質管理、標準認証、販売チャネルなどの各方面に関わる。各方が協力し、異なる国に適した中古車輸出のビジネスモデルを徐々に模索する必要がある。中国の中古車輸出はまだ開始段階にある。日本や韓国などの国の成功経験と手法を参考にし、さらに中国の中古車の特徴と輸出先の政策・法規と結びつけ、より良いビジネスモデルを形成するのも良いだろう。中国の中古車は海外に進出するだけでなく、海外の生活に浸透し、海外で高い口コミを得るべきだ。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年2月27日