平均標高5373メートルの西藏山南市浪卡子県の南東部の普瑪江塘郷の村人は、5Gネットワークにより携帯電話を使うだけでスポーツイベントをスムーズに視聴できる。
5G遠隔制御ロボットにより、3000キロ近く離れた北京市の外科専門家は海南省の手術室のロボットアームを操作できる。ほぼ遅延なく、患者の複雑な手術を順調に完了した。
2023年末現在の全国の基地局数は337万7000カ所以上で、5G携帯電話ユーザー数は8億500万人。中国は世界最大の光ファイバー及びモバイルブロードバンドネットワークを完成させ、すべての地級市市街区域及び県政府所在地をカバーしている。5G応用は各業界に深く浸透し、人々の生産と生活を深く変えている。
全長139.7キロの滇蔵鉄道の麗江区間は、橋とトンネルが占める割合が70%を超える。中国鉄塔は中国移動や中国聯通との共同投資・同期計画により、鉄道沿線に新たに82カ所の基地局、92.5キロメートルのトンネル分布システム、2つの大型駅内分布システムを設置した。鉄道の開通と同時に4G/5G電波がフルカバーされた。20本のトンネルでつくるトンネルクラスタ内でも、下りの回線速度が最高で300Mb/sにのぼる。
海南省三沙市永興島の最大106キロ離れた遠洋において、「携帯電話の電波がフルに」はもはや目新しいことではない。
工業・情報化部の責任者は、「完成済みの基地局のうち90%以上が共同建設と共有を実現できる。ギガビット級のネットワークサービス能力を持つポートは2302万。中国は7期に渡る電気通信普遍サービス試行を次々と完了し、全国の13万の行政村の光ネットワークの建設と、6万の農村の4G基地局の建設を支持している。多くの農村部でも高速で安定的なネットワークサービスを利用できるようにしている」と説明した。
中国の51万2000の行政村のブロードバンド普及率、脱貧困村のブロードバンド普及率、「3区3州」旧深度貧困地域のブロードバンド普及率が現在いずれも100%に達している。光ファイバー普及済みの行政村の下りの回線速度は平均100Mb/s以上で、都市との同一ネットワーク及び同一回線速度を実現している。
5G建設が新たな段階に進み続ける中、5G応用も近年スムーズに一般人の仕事や生活に進出している。人々の生活をよりスマートに、より便利に、より良くしている。
より豊富な応用シーンの裏側には、デジタル技術の持続的な拡大がある。5G業界応用は現在すでに国民経済97大類のうち71大類に浸透している。応用ケースは9万4000件以上で、5G業界の仮想プライベートネットワークは2万9000以上。5G応用が工業、鉱業、電力、港湾、医療などの業界で深く広がり、「5G+インダストリアルインターネット」プロジェクト数が1万件を超えている。うち医療分野の5G応用はすでにリモート診断からリモート正確治療に拡大している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年3月20日