世界知的所有権機関(WIPO)はこのほど、年間の世界知財権出願統計データを発表した。それによると、23年に特許協力条約(PCT)の枠組みに基づいて提出された国際特許出願総件数は前年比1.8%減の27万2600件だった。中国は6万9610件で、引き続き国際特許出願件数が最多の国となった。関連データによると、中国はイノベーション能力が持続的に強化されており、名実相伴う知財権大国になった。また中国の知財権保護活動が持続的に改善され、多くの出願者から認められるようになった。
知財権は科学技術イノベーションの成果の重要な担い手で、現代の経済・社会の発展及びグローバルガバナンスにおいて重要な力を発揮している。一国の知財権の発展水準は、その経済構造のイノベーションの含有量を大きく反映する。中国が知財権大国になれたことは、中国のイノベーションの能力と成果が非常に優れており、世界のイノベーション版図における重要勢力になったことを十分に示している。
出願者は知財権を出願する際に、合格とされる成果と出願の十分な意欲を持つ必要がある。意欲の前提となるのは、知財権の効果的な保護だ。一部の西側の関係者は近年、中国を抑制し圧力をかけるため中国の知財権保護の取り組みの中傷を続け、さらには中国が他国の知財権を盗んだと誹謗している。中国がPCT国際特許出願件数が最大の国になったことは、これらのデマに対する力強い反論だ。
データによると、海外出願者の中国でのビジネス活動や知財権運用の意欲が高まり続けている。12−23年9月の海外の中国での発明特許取得件数は累計105万5000件で、有効発明特許数は89万7000件。過去10年で115の「一帯一路」共同建設国が中国で25万3000件の特許を出願し、年平均で5.4%増となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年3月21日