中国は現在、世界で最もグレートな消費者天国だ。これに不満を唱えられる前に、記事で検討する内容を先に明らかにしよう。記事では中国の消費額、誰が消費しているか、消費の増加率、消費の対GDP比などを明らかにするものではなく、ショッピング、飲食、旅行について検討する。記事はサウジアラビアのリッチな王子ではなく、我々一般人向けに書かれたものだ。食いしん坊ならば、歩ける距離で選べる飲食店が数百店あることが多く、出前を取るならば数千店に拡大する。香港紙「亜洲時報」(電子版)が伝えた。
まず、現在の中国のサービスは日本を含むすべての国に劣らない。これは飲食店、ECサイト、理容室、銀行、航空会社のすべてがそうだ。しかしこれは頻繁にお辞儀し細部にこだわる日本風のサービスではなく、海底撈モデルだ。この火鍋チェーン店は独自の力だけで中国の小売サービス基準を高めた。利用客は一連の丁寧で行き届いたサービスを体験できる。
この体験はすでに中国の小売業全体に浸透している。ショッピングセンターは各フロアに飲食店を設置し、理容室は待っている利用客にお茶と果物を出し、銀行員は新しい自動サービス機の使い方を教えてくれる。中国では、利用客を熱心にもてなす体験が新たな消費基準になっている。もちろんチップは不要だ。中国香港地区の住民は目下、週末になると大陸部の飲食店、理容室、入浴センターに殺到し、初めてのサービスを体験する。
さらに中国旅行だ。中国の高速鉄道はよりスピーディーで、より安く、より快適な座席があり、かつ安全問題を心配する必要がない。夜も明るく賑やかな大都市が好きならば北京から高速鉄道で上海に移動し、それから杭州や蘇州を訪れる。辛い料理が好きならば西に向かい武漢を通過し、さらに重慶や成都を訪れる。
旅行中の宿泊先の選択肢も多い。ユースホステルや高級ホテル、さらにはおしゃれなリゾート地や民宿など、競争が激しい。華麗な装飾が施された海辺のホテルでは無料で空港の送り迎えや、迎賓のワイン、プロによる撮影サービスを利用できる。
中国の道路は国内のほぼすべての場所とつながっている。中国には世界で最も多様なマイカーがある。中国のEV公共充電ポールは100万本を超えるが、米国は十数万本のみだ。
SHEINに続き、米国人は今やTemuに驚かされている。米国の消費者を喜ばせているこれらのアプリを提供する中国でのショッピングを想像してみるといい。
中国は現在、買い手市場だ。この国の経済運行状況は、一部の西側の経済学者から偏見の目で見られるかもしれない。しかし食事、買い物、旅行、新しい電子製品のファンにとっては、この世の天国を意味する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年4月3日