ゴールドマン・サックスとシティグループはこのほど各自の報告書を発表し、中国経済は2024年に幸先の良いスタートを切り、中国政府が設定した「5%前後」のGDP成長率の目標は達成が可能と予想した。また24年通年の中国のGDP成長率の予測値を、ゴールドマン・サックスは4.8%から5.0%に、シティグループは4.6%から5.0%に引き上げた。
ゴールドマン・サックス研究部マクロ経済チームはこのほど発表した報告書で、中国経済の今年1−2月のデータは全体的に予想以上で、3月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は市場の予想を上回り、先ほど発表された高頻度データは中国経済の強靭性を示したとした。ゴールドマン・サックスは、中国の経済成長の流れを再評価し、中国の実質GDP成長率の予測を修正した。
ゴールドマン・サックスの報告書によると、中国の3月の製造業PMIは前月比1.7ポイント上昇の50.8%。また、非製造業ビジネス活動指数が上昇を維持し、中国経済の持続的な安定化及び回復を示した。消費について、今年の清明節連休中の1人平均観光支出は19年同期を上回った。
シティグループ大中華区の余向栄チーフエコノミストは研究報告書の中で、「年初より、中国の輸出及び工業生産が大幅に回復している。3月の製造業PMIは好調だった。新たな安定成長政策の実施が加速している。関連政策を見ると、中国政府は大規模な設備更新と消費財の下取りを促進中だ。1−2月の全国一般公共予算支出はすでに通年の予算の15.3%を終え、近年の同期としては最速のペースだ。他にも、中国政府はビジネス環境最適化と対外開放促進のより強いメッセージを伝えた」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年4月15日