山東省濰坊市安丘市の魯豊集団で23日、野菜などを満載したコンテナを積む車が支度を整え、出発を待っていた。商品は日本と韓国に輸出。
安丘市は農業大市で、農産物加工・輸出に強い。生姜やネギなどの優良食用農産物の年間生産量は400万トン以上で、野菜輸出額は山東省の7分の1以上を占め、「中国野菜輸出第一県」や「世界の野菜かご」などと呼ばれる。このような成果を手にすることができたのは、安丘の物流発展のお陰だ。安丘の2023年の農産物越境EC輸出額は3億1400万ドル以上で、市の農産物輸出額の3割以上を占めた。
安丘市は近年、農村での配達サービスの普及に取り組み、物流・配達体制を持続的に整備し、EC発展に積極的に取り組んでいる。より多くの農産物を全国と世界に届けている。李会連さんのハウス栽培のサクランボもその「受益者」だ。李さんは、「今日の午前に収穫し、速達により明日の朝にも上海のスーパーに到着する。村のサクランボの取引先は全国各地にあり、1日の出荷量は750キロ前後にのぼる」と述べた。
安丘市大汶河観光発展センター大埠後村の村人は、「ECサービスステーションができてから、ネット上での農産物の販売が便利になり、販路がさらに広がった」と述べた。ECサービスステーションは安丘市がEC農村進出総合モデルプロジェクトにより建設した、宅配・物流サービス、農産物代理販売、便利なサービスなどを集めた総合性サービスステーションだ。このようなECサービスステーションは現在、全市で130カ所完成している。
ECサービスステーションの建設は、安丘市のEC農村進出の重要内容だ。安丘市の行政村のすべてにECが進出している。全市の23年の農産物配達は2200万件以上で、農家の2億4000万元の農産物売上を支えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年4月24日