今年は新中国の設立75周年に当たり、第14次5カ年計画(十四五)の目標任務を達成するための重要な年となる。世界第2の経済国として、世界経済成長の大きなエンジンになる中国の経済発展が注目されている。国際機関、国際人、海外メディアは中国経済について、粘り強さ、大きな潜在力、十分な活力があり、長期的に上向くファンダメンタルズが変わっておらず、中国のハイクオリティな発展が世界経済回復の原動力を与え続けるとの見方を示した。
米エコノミストのダン・ステンボック氏はこのほど記事で、2023年の中国の国内総生産(GDP)が前年比5.2%増となり、期待目標を達成したと伝えた。また、今年の春節休暇中に中国全体の地域間移動者数が大幅に増え、これが小売、観光、交通業界の成長を後押しするのは間違いないとの見方を示している。
アラブ首長国連邦(UAE)のメディアが報じた記事によると、中国は世界発展のエンジンで、世界経済の活力を反映する重要な存在でもある。2023年の中国GDPは前年比5.2%増と、主要国の中では高い水準を維持した。ヨルダンの「AlBawaba」は、中国経済が回復と長期的向上のファンダメンタルズを保っており、世界経済の回復を力強く支えていると伝えた。中国は科学技術イノベーションを通じた産業イノベーションを積極的に進め、ハイレベルな対外開放の継続的な拡大と外資向けの一流ビジネス環境の整備によって、世界経済の回復と発展に多くのチャンスをもたらしている。
エジプトのシンクタンクであるアラブ・ユーラシア研究センターのアイマン・サミール研究員は、中国経済が活力に満ち、粘り強さを有するとの見解を示した。中国は世界の産業チェーンとサプライチェーンにおいて重要な一部となって、世界の貿易で大きな役割を果たしており、中国の発展は各国の共同発展を支えている。
国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は、世界の成長の3分の1に貢献する重要な経済国として、中国が昨年の主要な期待目標を達成したことは中国、アジア、そして世界にとって朗報だとの考えを示した。同氏は、中国がハイクオリティな発展の実現や成長モデルの転換に注力していると指摘。今後は生産性の向上と人工知能(AI)の新技術応用などが進めば、中国には大きな発展の余地があると見ている。
英シンクタンクのAsiaHouseは2024年度展望レポートで、世界と地域のバリューチェーンに深く関与することで、世界とアジアの経済に対する中国の重要性は過去数十年で急速に高まったとの見解を示す。同レポートは、技術イノベーションとグリーン開発が中国経済成長の重要な原動力となり、AI技術の発展が中国経済の優位性をさらに高める可能性に触れている。また、中国が世界の再生可能エネルギーの発展を加速する大きな力となり、グリーンファイナンスが「一帯一路」沿線国の持続可能な発展を促進する重要性がますます際立ってきていることにも言及した。
UBSによると、省エネ・環境保護、次世代IT、ハイエンド装備製造、新素材、新エネルギー自動車に代表される新興産業は強力な雇用吸収力を持ち、中国経済のポジティブな要因が持続的に蓄積されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年5月4日