ネット上のスターになることは若者の憧れだが、嵐図汽車の最高経営責任者(CEO)である盧放氏は「人気配信者になりたい」という同じ願いを示した。盧氏は最近の取材で、「私が人気配信者になれるよう協力してほしい」と冗談を言った。盧氏は毎日、微博の投稿に取り組んでいるという。25日付シンガポール紙「ストレーツ・タイムズ」が伝えた。
中国企業の重役の間で、ネット上で個人の人気を高めようとしているのは盧氏だけではない。一部の人気CEOは数時間のライブ配信を行うか、ショート動画で登場し、SNSを頻繁に更新する。彼らは自社の製品をPRし、業界の発展について議論し、気軽で楽しい生活の一コマを共有する。1日のうちに何度も配信・投稿することもある。
彼らには、中国人消費者から注目を集め、重視され、その財布の紐を解いてもらうという目標がある。電子製品、科学技術、教育分野など、中国の人気CEOはさまざまな業界に従事している。うち最も成功しているのはコンシューマ電子機器大手であるシャオミの創業者、雷軍氏だ。雷氏は微博と抖音(中国版TikTok)でそれぞれ2000万人以上のフォロワーを持つ。雷氏はその知名度を利用し中国のEV(電気自動車)市場に進出し、直近では5月18日に3時間半のライブ配信を行った。シャオミカーを運転し上海から杭州まで移動し、3900万人が視聴した。雷氏のネット上での人気は同業者から羨まれている。現在の中国ではこれが販売量の「前触れ」とされているからだ。
しかしこの方法にリスクがないわけではない。シンガポール国立大学ビジネススクールの李秀平准教授は、「このプランでは、ブランドの成功と失敗がCEOに左右される。CEOが何か間違えばブランドに悪影響が及ぶということだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年5月27日