中国国家統計局報道官、チーフエコノミスト、国民経済総合統計司司長の劉愛華氏は6月17日の国務院新聞弁公室の会見で、「回復しつつ好転し、長期的に好転する中国のファンダメンタルズに変化はない」と述べた。

　第2四半期の経済は安定を維持した。中国民生銀行チーフエコノミストの温彬氏は中国網財経の取材で、「消費は全体的に回復を続けている。これはサービス消費が商品消費より好調で、農村部の消費が都市部の消費よりハイペースという特徴に集中的に示されている。消費財下取り政策の効果も現れているが、全体的に見ると増加率で第1四半期を下回っている。投資はほぼ安定を保ち、輸出けん引や設備更新などの政策サポートを受け製造業の投資が高い増加率を維持している。ところが不動産開発及び投資は底打ちを探り続けており、インフラ投資の増加率もやや低下している」と述べた。

　温氏は、「外部を見ると、物価上昇が全体的に落ち着く中、主要先進国の金融政策の転換に関する見込みがさらに確かになり、世界の需要回復を促している。中国の輸出の増加率は第2四半期以降も回復を続け、経済成長へのけん引が強まっている。今年第2四半期のGDPは前年同期比で5.1％増に、上半期は同5.2％増になる」と予想した。

　国泰君安証券のマクロ研究チームは、経済成長の原動力が第2四半期以降、やや弱まっていると判断した。これは消費の小幅な下方修正と、政府債券の緩慢な発行ペースによるものだ。見所は強靭性を保っている輸出。第2四半期の実質GDPは前年同期比5.1％増と予想した。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年7月5日