米「Automotive News」はこのほど、2024年世界自動車部品サプライヤートップ100を発表した。記者の統計によると、日本は22社、米国は18社、ドイツは16社、中国は15社、韓国は10社、フランスは4社、スペインは3社、カナダは3社、英国は2社で、ブラジル、オーストリア、メキシコ、スウェーデン、インド、スイス、アイルランドは各1社。
北方工業大学自動車産業イノベーション研究センターの張翔研究員は、「世界の電気自動車(EV)市場の急成長を背景とし、部品サプライヤーは続々とEVへの投資を拡大し、市場シェアを争奪しようとしている。これにより新エネ車部品に特化したサプライヤーやより良い発展のチャンスを手にした」と述べた。
実際に中国の自動車産業の急成長と新エネ車技術の持続的な進歩を受け、トップ100入りする中国部品メーカー数が増加している。2020-24年では7社、8社、10社、13社、15社。
張氏は、「この変化からは、中国部品メーカーの事業が持続的に拡大していることが分かる。これは、中国が世界の自動車産業のスマートな電動化を徐々にけん引するという流れと一致を保っている」と分析した。
ランキング入りする新興中国部品メーカー数が増えると同時に、中国の動力電池大手の寧徳時代の順位が昨年の5位から今年の4位に再び浮上し、ボッシュ、ZF、マグナ・インターナショナルに続いた。これは中国のEVバッテリー分野のリードを示した。
張氏は、「全体的に見ると、24年のランキングは世界の自動車部品業界の競争構造と発展趨勢を示し、また業界の変革を観察する窓を提供した。自動車産業の大きな舞台が完成車メーカーの独壇場になったことはない。技術イノベーションによりサプライチェーンの調整と現地化戦略の実践を続け、より多くの優秀な自動車部品サプライヤーをインキュベーションし育成することで初めて、市場のリアルタイムの変化と挑戦により良く対応し、かつ世界自動車産業において十分な競争力を保つことができる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月18日