中国の工業生産は今年上半期に高い伸び率を示した。うち設備製造業の発展が持続的に好転し、「バラスト」の力を発揮し、中国の工業経済の安定しつつ好転を促した。
上半期の全国の一定規模以上の工業企業の付加価値額は前年同期比6%増。製造業の規模が持続的に拡大し、全体に占める割合が着実に上がり、構造が持続的に最適化されている。重要産業チェーン及びサプライチェーンの安全保障能力が強化された。うち一定規模以上の設備製造業企業の付加価値額は同7.8%増で、すべての一定規模以上の工業企業の33.3%を占めた。主要設備業界のうち、電子及び自動車産業の伸び率が高く、上半期のすべての一定規模以上の工業企業の成長への寄与率が3割弱にのぼり、工業の成長をけん引する重要エンジンになった。
上半期は工業のモデル転換及び高度化の流れが顕著だった。一定規模以上のハイテク製造業企業の付加価値額が一定規模以上の工業企業の付加価値額に占める割合は第1四半期比0.6ポイント増で15.8%にのぼった。集積回路、サービスロボット、新エネ車、太陽電池などのスマート・グリーン新製品が好調で、生産量がいずれも2桁台の伸び率を維持した。同時に造船業の市場シェアが14年連続で世界一を維持した。
工業重点分野のデジタル化・スマート化モデル転換が加速している。中国の産業用ロボットの設置数は現在、世界の過半数を占めており、421社の国家級スマート製造モデル工場を育成した。大型機、新エネ車、高速列車などのモデル工場の製品研究開発期間が約30%短縮され、生産効率も同時に30%弱上がった。これらの措置は上半期の中国の工業経済の質の高い発展に新たな活力を注いだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月22日