米財務省が現地時間29日にウェブサイトで発表した最新データによると、米連邦政府の公的債務残高が26日現在で35兆ドル10億ドルにのぼり、35兆ドルの大台に乗った。今年1月には初めて34兆ドルを突破。長年の持続的な財政赤字により米国の債務が膨らみ、さながら「時限爆弾」のように頭上に吊るされている。
米CNNは、米超党派研究機関「責任ある連邦予算委員会」のデータによると、米政府の23年度の債務返済による支出が、住宅、交通、高等教育などの支出を上回ったと報じた。
この状況下、米政府は財政のさらなる圧力に直面している。公共サービスや、未来の金融危機、感染症、戦争などのショックに対応するための資金が減っている。
米国では最近、米国の債務問題に懸念を示す政界・ビジネス界関係者及びエコノミストが増えている。
国際通貨基金(IMF)は、米国の公的債務が膨らみ続けているが、世界の借入コストを引き上げ世界の金融安定を損ねる可能性があると警鐘を鳴らした。
IMFのビトール・ガスパール財政局長は、「米国の緩やかな財政政策は世界の金利及びドル相場を引き上げる圧力を生み、世界のその他の地域の資金調達コストを高め、既存の脆弱性とリスクを激化させた」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月30日