米サイトは19日、「オフラインで中国のZ世代やα世代とつながるには?」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
若い中国の消費者はブラックボックスやクレーンゲームの他に、「谷子」店という新たな消費の興味を見つけた。「谷子」とは「グッズ」のことで、人気アニメ・漫画・ゲーム(ACG)などの関連商品だ。これにはバッジ、アクリルスタンド、ポスターなどが含まれる。
艾瑞咨訊の報告によると、中国のACG業界の2023年の成長率は27.6%で、市場規模が2219億元にのぼった。ACG文化は北京、天津、上海、温州、済南などの主要都市を席巻し始めている。繁華街は文化センターになり、ファンが集まり最も好むキャラを推す。済南では「谷子」専売店(計8店)が密かに主要ショッピングエリアに現れており、一部の店では1日の売上が1万元を超えることがあるという。
IPマーケティングの急台頭により、売り場、さらには高級店が文化消費スペースに変わった。若者は消費により帰属感と感情の共鳴を手にした。ファンが長蛇の列を作り、ぬいぐるみを手に持ち、バッジやその他の商品が詰まった袋を提げ、グッズを購入しようとする。李百佳さん(音訳)は19歳の大学生で、中学の頃からACGマニアだ。2022年までは大半のグッズをネットで購入していたが、ポップアップストアや実店舗の普及により趣味をオフラインに移したという。「オフラインのショッピングは心が満たされる」
「谷子経済」は主にZ世代とα世代(一般的に2010年以降に生まれた世代を指す)の消費者によって支えられている。若い消費者は購入することで特定の文化やキャラを推す。伝統的な小売業が衰退する中、ショッピングセンターのACGへのモデル転換は、ファンが帰属感を得られるスペースを切り開いた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月21日