3年間の研究の掘り下げと検証の繰り返しにより、中国科学院の科学研究チームは「嫦娥5号」の月の土壌から新たな発見を得た。月の土壌を利用し、水を大量生産する新たな方法を発見した。
科学研究チームは大量の実験を経て、月の土壌の鉱物が太陽風の長期的な放射を受け、大量の水素を留めていることを知った。加熱後、水素と鉱物の鉄酸化物が化学反応を起こし、元素鉄と大量の水を生成する。温度が1000度以上に上がると月の土壌は溶解し、反応によって生成された水は水蒸気として放出される。月の土壌1トン当たりで約51−76キロの水を生成できる(500ccのミネラルウォーター100本以上に相当)。
科学研究チームは現在、検証プランと装置を設計中で、早ければ嫦娥8号と共に月面で関連試験を行う。未来の月科学研究基地の建設及び深宇宙探査に各方面のサポートを提供することに期待できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月23日