中国の研究チームは、「嫦娥5号」の月の土壌が高温酸化還元反応法により水を生成できることを発見した。これは未来の月科学研究基地及び宇宙ステーションの建設に重要な設計の根拠を提供する見込みだ。この成果に関する論文は22日、国際的な学術誌「創新」に掲載された。
研究チームは3年間の研究の掘り下げと検証の繰り返しにより、月の土壌の鉱物が太陽風の長年の放射を受け、大量の水素を留めていることを発見した。高温に加熱後、水素と鉱物の鉄酸化物が化学反応を起こし、元素鉄と大量の水を生成する。温度が1000度以上に上がると月の土壌は溶解し、反応によって生成された水は水蒸気として放出される。
研究チームは多くの実験及び技術の分析により、1トンの月の土壌で約51−76キロの水を生成できることを確認した。これは50人の1日の水分摂取量にほぼ相当する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月23日