21日付スペイン紙「エル・パイス」は、「中国の西側関税回避計画:世界各地で工場を建設」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
中国は世界に向け再び新たな一歩を踏み出した。中国の多くのテック企業がすでにグリーンなモデル転換を始めており、かつ世界各地に工場を建設する予定だ。中国は今後合意について発表し、スペイン、ブラジル、ドイツ、ベトナム、メキシコ、トルコ、ハンガリーなどの国で、電気自動車、バッテリー、グリーン水素電解装置、ソーラーパネルの工場の基礎を固める。中国は世界の隅々に進出し、世界の重要な市場にさらに接近しようとしている。中国の世界進出がすでに一定の時間が経っているが、コロナ後の中国は前進を加速する必要がある。
EU、米国、その他の国はすでに中国の業界における台頭を実感し、中国に向け続々と貿易障壁を構築している。世界各地での工場建設は、貿易障壁への反応だ。これは中国が西側に関税引き下げを迫る交渉ツールであり、中国が友好の地図を再び描く手段でもある(特にグローバルサウスにおいて)。
英紙「フィナンシャル・タイムズ」傘下のコンサルティング機関であるfDi Intelligenceのデータによると、中国の電子、新エネ、自動車部品、化学工業業界の工場建設の対外直接投資は2023年に783億ドルのピークに達した。昨年は金属及び鉱産業界での対外直接投資も記録を更新し、約378億ドルにのぼった。中国は電気自動車、太陽光発電、風力、蓄エネなどの業界の発展を非常に重視しており、重要資源の安全を確保している。アナリストによると、これは自然資源及びエネルギーモデル転換技術を利用し、経済成長を促進し国際的な影響力を強化する中国のより広範な戦略と非常に合っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年9月24日