国務院新聞弁公室は8日に記者会見を開き、経済運営における新たな状況と問題を踏まえ、中国は包括的追加政策の実施に力を入れ、経済の持続的な向上を推し進めると示した。この前、国務院新聞弁公室が9月末に記者会見で新たな金融政策を発表した。

　世界の多くの有識者が人民日報の取材に対し、これらの取り組み度合いは市場の予測を上回ったと示している。「中国は政策の連携を強化し、年間経済成長目標の達成に向け力を入れる積極的シグナルを発した」という声がある。

　中国の成長を長期観察している米クーン財団のロバート・ローレンス・クーン会長は以下のように話した。国内外の経済環境が複雑な中、中国が経済の持続的成長を支える包括的追加政策を打ち出したことは、中国が長期にわたり変化し続ける経済成長状況に対応し、慎重かつ実務的な態度を維持していることを示した。中国政府は容易でない均衡を図り、経済刺激策を実施すると同時に、今後起こりうる金融リスクも予防している。中国が適切な時期に経済政策を調整し、実際の状況に対応しようとしていることは確かである。

　パキスタンINP通信社の記者アブドゥル・ワジド・ハーン氏は、「中国が新たに打ち出した包括的追加政策は安定維持、市場の自信向上につながる」と話した。ハーン氏は、これらの政策は内需拡大を通し消費を促進し、経済の下降圧力への対応につながると見ている。例えば、中国の不動産市場は試練に直面しており、これらの刺激策は預金準備率、政策金利、住宅ローン金利などの引き下げを含み、不動産市場の安定を促す。これらの政策は投資も促進し、最終的に経済の持続的な回復と成長も後押しする。

　トルコのアジア太平洋研究センターの創設者セルチュク・チョラクオール氏は、「世界経済が全体的に鈍化する中、中国経済は近年好調で、世界のその他の地域より活力とエネルギーがある。中国は良好な方式で経済問題を処理し、将来のリスクを排除している」と述べた。

　海外の有識者らは、中国政府が経済安定のために打ち出した各政策が実行されるのに伴い、下半期も経済の回復傾向を維持すると見ている。

　モロッコのアフリカ・中国協力発展協会のナセル・ブシバ会長は、中国政府が近頃発表した包括的経済政策は指向性と適時性を備えるとした。中国政府は時機を判断し情勢を推し量り、確固たる決意で企業の圧力を緩和し、民生面の困難を解消することを図っている。これらの政策は中国経済の持続的発展に多くの原動力を注ぎ、世界の経済回復と発展にも助力する。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年10月11日