税関総署の王令浚副署長は14日、国務院新聞弁公室の会見で、「第1−3四半期の中国の貿易の動きは全体的に安定し、輸出入とも増加した。第1−3四半期の貿易額は過去最大で、各四半期にいずれも10兆元を超えた。これも同期としては初だ」と述べた。
累計増加率の安定上昇の他に、月間の状況も貿易の動きを判断する指標となる。
9月を細かく見ていくと、貿易額は前年同月比0.7%増の3兆7500億元で、増加率が前月比4.1ポイント減となった。うち輸出は同1.6%増、輸入は同0.5%減で、いずれも増加率が前月を下回った。
税関総署統計分析司の呂大良司長は、「9月の輸出の増加率が低下したのは、短期の正常なデータ変動だ。初歩的な分析によると、これは主に短期的な偶発的要素の影響で、例えば昨年9月の輸出額の基準値が高かったことがある。また今年9月には2つの台風が続けて長江デルタに上陸し、船舶の待機時間が延び、輸出に遅れが生じた。他にも世界の海運が滞り、コンテナ不足により企業の出荷と物流のペースが調整された」と述べた。
呂氏は、「全国の800以上の主要輸出企業を対象とする調査研究の結果によると、第4四半期に輸出が横ばいもしくは増加となるとした企業は69%にのぼった。中国の輸出は依然として高い強靭性を持つ」と説明した。
呂氏は輸入状況について、「単純にデータを見るならば、輸入価格や為替変動などの影響を受け、9月の前年同月比の増加率は人民元建てでやや低下した。しかし規模を見ると、輸入規模は7月より月を追うごとに拡大し、9月は前月比2%増で年内ピークとなった。量を見ると、9月の輸入量は前年同月比0.7%増で、うち石炭は13%増、天然ガスは19%増、集積回路は17%増だった。これは国内の需要の持続的な回復を反映した」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月15日