外資が保有する域内人民元建て債券の総量は6400億ドルを超え、過去と比べ高い水準となっている。その一方で、外資の対中投資が徐々に好転している。今年1−8月に中国で新たに設立された外資系企業は前年同期比11.5％増の3万7000社弱で、実行ベース外資導入額は5800億元以上。

数々のデータは、外資の対中投資の意欲の高まりや、人民元建て資産の人気ぶりを示している。これを支えるのは多くの有利な要素だ。

（一）中国経済のファンダメンタルズが安定しつつ前進し、外資に良好なマクロ環境を提供している。第1−3四半期の国内総生産（GDP）は94兆9746億元で、不変価格の計算では前年同期比4.8％増。イノベーション発展を見ると、第1−3四半期のハイテク産業の投資は高い伸び率を維持し、一定規模以上のハイテク製造業の付加価値額が同9.1％増となった。

（二）中国は高水準の開放を促し続け、外資系企業に向けより広々とした市場空間を作り、より良いビジネス環境を構築している。まず、中国の金融市場の対外開放が着実に進んでおり、滬港通や深股通などの制度枠組みが外資に多様な投資ルートを提供している。次に、中国は外資参入条件を持続的に緩和し、外商投資奨励産業目録及び外資プロジェクトリストを拡大し、外商投資企業の税支援策を実施している。

投資先を見ると、外資系企業は中国市場に深く浸透し、対中投資の流れを調整している。新たな質の生産力や新型工業化などの関連分野がより注目されている。この流れは外資系企業により広々とした市場のチャンスを提供し、また中国の外資構造のさらなる最適化を促している。

（三）人民元建て資産の安定性と多様性が顕著になり、リスク回避資産としての機能が持続的に強化されている。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年10月24日