トランプ氏が2018年に中国製品に懲罰的関税を課すと、米国の民主党と共和党は連携し米中貿易赤字の減少を試み、中国が世界最大のエコノミーに台頭するのを抑制している。米国は6年以上に渡り関税、輸出規制、金融制裁を実施してきたが、中国は新興技術分野で着実に前進している。ブルームバーグが伝えた。
中国は10年前、新興技術のリーダーになるための産業政策青写真を発表した。ブルームバーグの研究によると、この計画はすでに多くの基幹技術分野で顕著な成果を手にしている。研究中の13件の技術のうち中国は5件で世界をリードし、その他の7件で急激に追い上げている。
この流れは、中国製のEV、スマートフォン、太陽光製品の利用者が増えていることを意味する。米国にとって、中国抑制を目的とする政策は自国を孤立させるだけでなく、米国の企業と消費者に損失をもたらす。
現在の戦いは、先進技術をめぐる中国の追い上げを米国が阻止できるかに集中している。中国は先端半導体の開発で困難に直面しているが、EV、自動車用ソフトウェア、リチウム電池技術などの分野ですでに大きくリードしている。また中国のLNG運搬船の建造や高速鉄道業界も急速に進歩している。中国国内で生産されるソーラーパネルは高効率で低コストだ。
ブルームバーグの研究によると、中国の国際特許出願件数はすでに米国を超えているが、これはその新技術の実用化への努力が積極的な方向に発展していることを示すものだ。米オルブライト・ストーンブリッジ・グループの専門家によると、米国の輸出規制はむしろ中国企業間の協力を促進した。
米国議会は現在、中国に対する技術規制措置を打ち出しているが、国家安全を過度に懸念することで世界での孤立が目立っている。一部の地域はEVなどの中国製品に追加関税を課したが、BYDなどの中国企業による投資と工場建設は歓迎されている。これは米国のプランがより多くの挑戦に直面していることを示すものだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月31日