第7回中国国際輸入博覧会(輸入博)が5日から10日まで上海で開催されます。タイは世界の主要なドリアン生産国の一つで、今年もタイ産ドリアンが輸入博に登場します。タイ側は、輸入博というプラットフォームを利用して、より多くの中国の消費者ひいては世界中の消費者にタイ産ドリアンを知ってもらいたいと期待しています。
今回の輸入博でタイの企業は、いろいろな品種のドリアンやその他の熱帯果物を展示し、おいしい希少品種のドリアンもあります。ドリアンならではの匂いがそれほど強くない上、食感もより甘くて柔らかです。
タイの出展企業の担当者ウィラワラン・リラクラウさんは、「昨年の輸入博では、モントーン種ドリアンしか出展しなかったが、今年はいろいろな種類のドリアンを出展し、おいしくて珍しい品種もある。また加工された果物製品もたくさんあり、うちフリーズドライされたマンゴスチン、ドリアン、マンゴーなどは中国の消費者が好きなおやつのはずだ」と述べました。
別のタイの出展企業の担当者オラヌ・アウィシェワクさんは、「ドリアンの品種選別から、栽培、収穫まで品質管理を徹底しており、高品質のドリアンなどの果物を中国に輸出できることを保証する」と語りました。
タイの次のドリアンシーズンは2025年4月になります。タイの企業は、今回の輸入博に出展することで来年のドリアン販売量を大幅に増やすことができるとみています。
ここ数年、「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」の全面的な発効に伴い、ドリアンなど東南アジア諸国連合(ASEAN)の果物の中国市場への参入がさらに効率的で便利になっています。中国税関総署のデータによると、2023年中国に輸入された生鮮ドリアンは142万6000トン、うちタイ産は92万9000トンで全体の65.15%を占めています。(任春生、榊原)
「中国国際放送局日本語版」2024年11月6日