中国の新エネ発電設備容量は今年9月末で12億kWを超え、「中国の風力・太陽光発電設備容量を2030年までに12億kW以上に」という目標を6年以上早めに達成した。完成済みの新型蓄エネ設備容量は5800万kW以上。
新型蓄エネとは揚水蓄エネの他に、送電を主な形式とし、かつ対外的にサービスを提供する蓄エネ技術を指し、「スーパーモバイルバッテリー」と理解できる。電力消費が少ない時間帯に蓄電し、消費が多い時間帯に放電する。電力網のフレキシブルな調節力を高め、ピーク時の給電のプレッシャーを軽減できる。
中国工程院の黄震院士は、「過去に例のない、化石エネルギーを新エネに向かわせるグリーンなモデル転換を迎えている」と述べ、次のように続けた。
「新エネ発電コストの持続的な低下に伴い、将来的に多くの送電できないグリーン電力を燃料として保存できる。これは例えばグリーン電力による水素やアンモニアの製造などで、吸収しにくい風力及び太陽光資源を保存できる。電気で作る燃料も輸送と保管をしやすい。季節を跨ぐ大規模蓄エネと広範な共有を実現し、燃料脱炭素の重要な手段になれる」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月7日