金融活動状況に関する国務院の報告書がこのほど、第14期全国人民代表大会常務委員会第12回会議の審議に提出された。報告書によると、中国は経済の質の高い発展に対する金融サポートを強化する方針だ。金融システムは2023年10月以降、金融サービスによる実体経済へのサポートを持続的に拡大し、金融監督管理を全面的に強化し、金融改革及び開放を持続的に掘り下げ、金融リスクを積極的かつ穏当に防止・解消している。金融業界は全体的に穏健で、金融市場は安定的に動いている。
金融システムは今年9月下旬以降、党中央の手配に基づき預金準備率を大幅に引き下げ、力強い利下げを実施し、不動産金融政策を最適化調整している。証券・基金・保険会社間交換便利化及び自社株買い・買い増し特別再貸付という2つのツールを創設し、長期資金の株式市場進出を奨励し、株式市場の安定的な発展を支えている。市場は積極的で前向きな反応を示し、市場先行き見通しが顕著に好転している。
報告書は、今後は金融サービスの質と効果を持続的に高め、経済の質の高い発展に対する金融サポートを強化するとした。金融の5つの重用措置の徹底を立脚点とし、金融機関による信用貸付構造の最適化を奨励し促す。新たな質の生産力に対する金融サポートを強化し、創業投資関連の「資金調達、投資、管理、市場撤退」メカニズムを改善する。ペイシェント・キャピタルを成長させ、金融資本の早期、小規模、長期、ハイテクなどへの投資を促す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月12日