中国汽車工業協会の情報によると、中国の年内の新エネ車生産台数が14日午前で初めて1000万台を突破し、世界で初めて新エネ車年間生産台数が1000万台の国になった。これは中国自動車産業発展のマイルストーンであり、世界の排出削減事業のグリーンなマイルストーンでもある。
国連のグテーレス事務局長は昨年の「持続可能な輸送の世界デー」に、「交通運輸部門の温室効果ガス排出量は全体の約4分の1を占める。陸海空の機動交通運輸に用いられるエネルギーの91%が化石燃料だ」と指摘した。これは交通ツールの低炭素化発展が世界の排出削減目標の達成にとって極めて重要であることを意味する。中国の高性能で合理的な価格の新エネ車が世界に福音をもたらしたことは間違いない。国家統計局のデータによると、中国の新エネ車は2023年の世界の炭素排出量を約5000万トン削減した。今年はさらに大きな貢献となる。
1995年に誕生した中国初の電気自動車(EV)は「遠望号」と名付けられた。1000万台というマイルストーンに立ち振り返ると、中国の新エネ車の発展ペースは「飛躍的」と言っても過言ではない。2013年の年間生産台数は1万8000台のみだったが、18年には初めて100万台に達し、今日は1000万台に到達した。桁違いの増加率は中国の技術進歩と生産能力を示し、また市場における製品の旺盛な需要を如実に反映している。中国の24年1−10月の新エネ車生産・販売台数は前年同期比33%増・33.9%増。生産と販売のバランスが取れ、共に好調であり、決して「過剰」ではない。世界の状況に目を向けても同様で、昨年の世界の新エネ車販売台数は35%増だった。国際エネルギー機関の試算によると、30年の世界の新エネ車需要は4500万台と23年の3倍以上にのぼる見込みだ。
高関税と貿易の壁を打破し、グリーン製品の流通を可能にする。世界の排出削減の優先目標に基づく技術と資本の配置は、気候協力の為すべきことだ。中国の新エネ車がこの10年で手にした進歩のうち、テスラの「ナマズ効果」を無視できない。関連国がより開放的で包摂的な姿勢でグリーン産業及び貿易を発展させることができれば、世界の次の「グリーンなマイルストーン」はすぐにも到来するはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月15日