半導体業界は近年、ハイテク技術の代表者として国家政策の力強い支援と、各地政府の積極的な投資を受けている。A株市場における半導体関連銘柄は需要回復と上向きの流れを呈している。専門家は、「世界の半導体産業は持続的に回復中で、産業チェーン川上・川下の上場企業は新たな成長チャンスを迎える見込みだ」と分析した。
半導体業界は今年に入り、顕著な回復の流れを呈している。世界半導体市場統計(WSTS)の報告書によると、今年第3四半期の半導体市場は前四半期比10.7%増の1660億ドルにのぼった。世界の半導体市場が力強く回復し、業界が上向きの流れに入っている。
中国はすでに長年連続で世界最大の半導体市場となっており、世界の3分の1弱のシェアを占めている。今年第1−3四半期の国内の半導体販売額は1358億ドルで、世界の30%弱を占めた。政府は半導体産業を力強く支援し、産業政策、税優遇、人材育成などの面でしっかりサポートすることで、地場半導体製造及び関連産業チェーンの規模化とハイエンド化を徐々に進めている。
国際サプライチェーンの不確実性を受け、半導体製造装置の国産への置き換えの重要性が日増しに顕著になり、市場の注目の的になっている。国家政策と市場の需要の働きかけを受け、投資家は国産への置き換えの長期的な成長の潜在力を見込み、資金を向けている。科学技術自立自強の豊富な成果のシェアに期待している。
中信証券は、中国半導体業界の内需市場と自主コントロールが明らかな発展方向になっているとした。また、米国側の先端技術分野の「締め出し」は、中国半導体業界の長期的なハイエンド化の発展方向を変えることはなく、むしろ中国の産業自立自強を加速させるとした。
信達証券は、「中長期的に見ると、これはサプライチェーンの再構築を迫り、国内の先端プロセスの生産能力の需要を増やす。また川上の半導体製造装置及び材料の技術のブレイクスルーを促す」との見方を示した。
WSTSの予測によると、今年の世界半導体市場の規模は6112億ドルに拡大し、25年は12.5%増の6870億ドルにのぼる。長期的に見ると、半導体業界の好転の流れが変わることはないとされている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月2日