中国車は今年すでにミドルレンジ市場で根ざし、販売台数が3万7000台弱にのぼり、スペインでブームを巻き起こした。中国車ブランドの数は2021年以降に2倍に増え、市場シェアが4%にのぼった。提供するモデルの増加以外にも、より割安な価格もスペインのドライバーに選ばれる大きな理由になっている。スペイン紙「アベセ」(電子版)が8日、伝えた。
中国ブランドは価格の他に、市場の各分野をカバーし、すべてのタイプのドライバーの需要を満たすことができる。経済的なモデル、中レベルのモデル、高級車などを提供している。製品ラインナップの調整で排出基準を満たし、電動化を進めるなどにより、その他のメーカーがさまざまな理由により断念を余儀なくされた市場の空白を埋めている。
また中国ブランドは電気自動車(EV)のリーダーで、10年以上に渡りその技術を開発し改善している。中国ブランドのBYDは寧徳時代に次ぐ世界2位のバッテリーメーカーだ。これは競争の面で有利な立場を占め、欧州ブランドよりも競争力が高い自動車価格を提供できることを意味する。
欧州で販売されている多くの中国車は、安全性や品質などの重要な部分で欧州の同類製品に引けを取らず、後者を超える場合もあるほどだ。実際にすべての中国ブランドの車が、2023年と24年のユーロNCAPの衝突実験で最高の5つ星を獲得している。これはその安全性が西側の競合製品以上であることを証明した。
他にも、圧倒的多数の中国ブランドがすでに、日増しに広がり基礎が固まるアフターサービスネットワークを構築し、かつ一流の輸入業者を擁するという重要な要素がある。これらの輸入業者は主に、伝統的な販売モデルに取り組む。消費者は自らディーラーに行き試乗したがるため、同モデルは市場で好評を博している。
AutoScout24の広報担当者は、「欧州自動車市場はエキサイティングな時を迎えている。多くのメーカーが参戦し、ドライバーのすべての好みと需要をカバーしている。中国ブランドについては、その手広く多様なEVモデルにより、伝統的な技術と異なるより持続可能な技術をユーザーに理解させている。関税問題については、規制を無理に押し付けるべきではなく、市場に判断させるべきだと考える」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月11日