AI(人工知能)のブームが今年、世界を席巻している。中国のAI分野の投融資が活況を維持し、多くの資本が同業界に進出している。
IT橘子のデータによると、今月17日までの年内の投融資は計644件で、昨年通年(633件)を上回っている。金額は821億2900万元(昨年は636億7600万元)。
中国移動通信連合会ブロックチェーン・データ要素専業委員会の陳暁華主任は「証券日報」に、「中国のAI分野の投融資の規模が近年、持続的に拡大している。記録的な取引が次々と生じ、ベンチャーキャピタルや戦略的投資などの各種形式が見られる。業界の発展加速や企業の成長に十分な資金サポートを提供している」と述べた。
中国のトップダウンデザインはAI産業チェーンの全面的で安全な発展を高度に重視している。先ほど開かれた中央経済活動会議は、「AI+」行動を実施し、未来産業を育成すると明確にした。全国サイバーセキュリティ標準化技術委員会は今年9月、「AIセキュリティガバナンスフレームワーク」(1.0版)を公開した。それに先駆け工業・情報化部などの4部門は「国家AI産業総合標準化体系建設ガイドライン(2024版)」を通達した。
中国電子商取引専門家サービスセンター副主任で、AIベテラン専門家の郭濤氏は「証券日報」の記者に、「技術進歩はAI分野の投融資の持続的な活況の重要な駆動力だ。大規模言語モデルの興隆、ディープラーニングなどのコア技術のブレイクスルーは、AI技術の応用範囲を広げた。医療、金融、製造業などでの関連ソリューションの浸透が日増しに深まり、より多くの投資家が高い投資収益率を目にした」と述べた。
中国インターネット情報センターが発表した「生成AI応用発展報告書(2024)」によると、中国のAIコア産業規模は23年末時点で6000億元弱にのぼり、AI企業数は4500社超。中金公司の試算によると、中国AI産業の市場の需要は30年に5兆6000億元に達する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月18日