今年に入り、中国は大規模な返貧(元の貧しい状態に戻る)防止に取り組み、農村の特徴的産業を発展させ、農村の全面的振興の推進で成果を上げている。
今年、中国は160県の国家農村振興重点支援県、3万5000地区の貧困者支援移転地などの重点地区で脆弱部分を補強し発展を促進するプロジェクトを実施している。江蘇省は13部門44項目のデータを結び、農村人口の全3400万人をカバーする返貧防止観測支援ビッグデータシステムを構築し、「人が人を探す」から「データが人を探す」への切り替えを実現し、観測支援作業の適時性と有効性を高めた。
産業振興は農村振興において最優先事項である。安徽省霍山県にセッコク産業パークと農業特産品加工パークを建設し、12社のセッコク加工企業が進駐し、年間生産高60億元のセッコク産業クラスタを形成し、3万人以上の農家の就職を後押しした。
今年、農村部のインフラはグレードアップしている。360万キロメートルの農村道路が四方に通じ、道路が山奥にも延びた。また、普及率66.5%に達するインターネットにより、多くの農村地区が便利なデジタル時代の恩恵を受けられるようになった。浙江省安吉県では、白茶全産業チェーンのビッグデータセンターを建設し、「デジタル脳」を構築し、県内20万5600ムーの茶畑のデジタル測量製図がシステムに入り、「一対一」で「茶畑デジタル身分証」を完成させた。中国は二度にわたり国家デジタル農村試行地リストを発表し、スマート農業や農村デジタル整備などの分野を重点的に模索している。
産業や就業などの一連の有力措置に後押しされ、今年第1~3四半期の農村部の平均可処分所得は1万6740元に達し、前年同期比で6.3%増加した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月22日