中国の新エネ車が外部市場の挑戦を迎える中、グローバルサウス市場が徐々に新たな突破口になろうとしている。中国汽車工業協会のデータによると、2024年1−11月の中国の新エネ車生産台数は1134万5000台、販売台数は1126万2000台で、前年同期比で34%超増加した。ところが11月のデータによると、新エネ車の輸出が減少し、欧米諸国の関税の壁が市場のパフォーマンスに影響を及ぼし始めている。外部環境は複雑かつ変化が激しいが、ラテンアメリカ最大の自動車市場であるブラジルは、中国新エネ車の成長の潜在力を示している。ブラジル市場はこれまで欧米日ブランドが中心だったが、新エネ車の台頭により中国ブランドが消費者から注目されるようになった。ブルームバーグのデータによると、今年上半期の輸入新エネ車の9割が中国製だった。
グローバルサウス市場の力強い発展は、業界内から注目を浴びている。世界経済の変化により、新興エコノミー及び発展途上国の成長率が欧米を上回っている。中国機電産品進出口商会自動車グローバル化専業委員会の孫暁紅氏は、「新興市場では中国新エネ車の需要が日増しに旺盛になっている。例えばエジプトは中国新エネ車の導入に高い関心を示している。欧米による今年の中国車への追加関税は市場構造を変える。グローバルサウス市場の開拓の重要性が際立っている」と指摘した。
市場の高い潜在力を秘めるが、中国新エネ車業界は価格競争のリスクに直面している。吉利控股の李書福会長は、自動車業界は内部の消耗戦が深刻で、企業の健全なモデル転換を促す必要があると指摘した。工業・情報化部は不当な競争を撲滅し、市場の秩序を守るべきと強調した。孫氏は、「業界は質の高い発展を重視し、技術イノベーションとブランド樹立に転向することで低効率の競争を避け、持続可能な発展を実現するべきだ」と提案した。
東西経緯新エネ(成都)有限公司の完成車事業部の責任者である王堅氏は、中国自動車メーカーが海外市場の販売及びアフターサービスを改善し、ブランドの影響力を高めることで、中国新エネ車の長期的な発展を促すことを願っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月24日
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