中国と周辺諸国のインフラ相互接続に関する2つの朗報が届いた。キルギスタンのジャパロフ大統領は、中国・キルギスタン・ウズベキスタン鉄道プロジェクトが今月27日、正式に着工されると発表した。ベトナムのファム・ミン・チン首相は、ラオカイ・ハノイ・ハイフォン鉄道プロジェクトが来年末に着工され、中国・ベトナム鉄道の順調な連結を保証する見込みと発表した。この2件のプロジェクトは発表されてからすでに長い期間を経ている。中国・キルギスタン・ウズベキスタン鉄道は20年以上の計画を経て、青写真から現実になった。これは関連国および地域に深い影響を及ぼす。

中国・キルギスタン・ウズベキスタン鉄道は「おとぎ話」とされ、軌間、連結、融資、技術の難題や、地政学的な懸念という壁にぶつかった。中国とベトナムの鉄道協力も同じような問題に直面した。最近の協力に向けた共通認識の形成は、相互接続の重大な進展を象徴し、経済発展に対する地域諸国の強い願いと相互信頼の深まりを反映している。

中国・キルギスタン・ウズベキスタン鉄道には地域発展促進の中国の願いがこめられており、また東・西側の戦略的な橋梁になる中央アジア諸国の期待を象徴している。ベトナム鉄道プロジェクトはベトナム経済が必要とするインフラを提供し、中国の商品をベトナム北部最大の港にスムーズに届ける。この2本の鉄道は千里を隔てているが、中国と周辺諸国の協力のエピソードを共に見守る。

中国と中央アジア5カ国及び瀾滄江・メコン川流域国の戦略的パートナーシップが持続的に深まり、これらのプロジェクトの協力に向け確かな基礎を築いている。中欧班列などの相互接続プロジェクトは、中国・キルギスタン・ウズベキスタン鉄道及び中国・ベトナム鉄道の協力に積極的な見本を示し、地域経済一体化を促している。

この2つのプロジェクトの建設は、周辺地域の急速な発展をけん引する。中国・キルギスタン・ウズベキスタン鉄道はキルギスタンを重要な国境通過国とする。年間の物品国境通過量は1500−2000万トンにのぼり、約2億ドルの国境通過輸送費をもたらす見込みだ。同時にウズベキスタンは同鉄道を利用し国際運輸ハブになり、地域の協力をさらに促進しようとしている。

鉄道建設はインフラの水準を高めるだけでなく、中国の周辺外交方針を示し、さらに中国の発展に対する隣国の自信と、協力・ウィンウィンという共通の追求がこめられている。友好的に共生するアジアの家庭を中国と隣国が共に構築する未来図が持続的に深化している。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年12月25日