ファーウェイが18日にマレーシアのクアラルンプールで発表会を開き、正式に海外で三つ折りスマホ「Mate XT」を発表すると、多くの海外メディアから脚光を浴びた。メディアは今回の海外発表会を、ファーウェイを始めとする中国テック企業が「包囲網」を突破し、世界市場に帰ってきたことを象徴するイベントとした。
ファーウェイは2019年に米国から極度の制裁を受けた後、新しく生まれ変わった。関連データによると、ファーウェイ製スマホの世界市場シェアは2020年6月から21年3月の間にトップから5位圏外に転落した。壁を突破するにはどうするべきか。ファーウェイは独自の研究開発及びイノベーションという答えを出した。その売上に占める研究開発費の割合は制裁前の約10%から約20%に上がった。これに応じて、ファーウェイの24年の売上も過去最高水準に迫った。今回クアラルンプールで発表された「Mate XT」は世界初の三つ折りスマホだ。米誌「タイム」は以前、これを「最優秀発明・コンシューマーエレクトロニクス賞」と評価した。世界はスマホだけではなく、独自のイノベーションにより技術封鎖を突破しようとする中国テック企業の決意も目にしている。
中国テック企業の海外進出は近年、独自色を出している。ファーウェイの三つ折りスマホ、BYDのブレードバッテリー、大疆のドローンなど、世界の先端分野に痕跡を残す「中国製」が増えている。中国企業は「業界規模経済」への依存から、「企業内部の革新力」の構築に転じている。これはその国際市場におけるコアコンピタンスだ。
ファーウェイの発表会に注目すると同時に、海外メディアは吉利と仏ルノーが枠組み協定に署名し、ブラジルでゼロ・エミッション及び低排出モデルの販売と生産で協力することに注意している。双方が韓国で共同開発した初の量産モデルはすでに発売されており、パワートレイン技術会社(本部・英ロンドン)も設立された。「吉利+ルノー」は中国企業の海外進出に別の道を示した。ルノーのチャネル資源を使い市場を急速に開拓すると同時に、中国の新エネ技術を普及させる。この「相互補完、リスク共同負担」の海外進出プランは現在、世界の産業チェーンの深い変革を促している。寧徳時代によるドイツ工場建設や、TCLによるメキシコ製造拠点の建設など、中国企業は単純な商品の貿易の代わりに技術を輸出することで、「中国製」を「世界スマート製造」に高度化させている。この現地に根ざす形の海外進出は、真の互恵とウィンウィンを実現した。
ルールを基礎とする多国間貿易体制は現在、一国主義から強い妨害を受けている。中国企業はその行動により、封鎖に活路はなく、協力こそが正道であることを証明している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年2月21日
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