缶詰は中国の伝統的な輸出産業で、その製品も食品工業の重要な輸出品だ。よく知られているモモやミカンの他に、キノコやタケノコなどまさに何でもありだ。中国の果物・野菜缶詰業界は政策支援、技術イノベーション、市場の需要の働きかけにより、高品質で多元的な方向に発展している。

中国缶詰工業協会が発表した税関のデータによると、中国の果物・野菜缶詰は2024年に195の国と地域に計285万7000トン輸出され、前年とほぼ同水準となった。

中国缶詰工業協会の劉有千理事長は、「中国の果物・野菜缶詰業界は24年に、複雑で変化が激しい市場環境、コスト増の圧力、複雑な国際環境に直面したが、その輸出量は高い水準を保った。全体的に見ると、中国の果物・野菜缶詰製品は国際市場で非常に安定した地位を占めており、その他の国による代替は困難だ」と述べた。

税関のデータによると、中国の24年の果物・野菜缶詰輸出額は前年比21.42％減の38億5900万ドルだった。うち果物缶詰は同0.49％増の11億7900万ドルで、野菜缶詰は同28.3％減の26億8000万ドル。

中国缶詰工業協会によると、中国の果物・野菜缶詰製品の国際市場での価格変動は正常な範囲内で、輸出品の価格変動は国際市場の需要、生産コスト、国内企業の競争などから影響を受ける。長期的に見ると、国内缶詰企業は生産効率を持続的に高め、生産設備を改善している。製品の質及び安全性の持続的な向上に伴い、中国の果物・野菜缶詰製品の海外同類製品と比べた価格は、質の向上に伴い上がるという。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年2月28日