米政府が発動した関税戦争により、米国の多くの農家が不確実性に直面している。貿易戦争と関税紛争への懸念が、その生計に暗い影を落としているからだ。ドイチェ・ヴェレ(Web版)が伝えた。
デラウェア州サセックス郡の男性、ジョージ・メクシークさん(27)は12歳より家族と農業に従事している。彼らの農場はトウモロコシ、大豆、小麦、大麦を生産する。メクシークさんは現在の市場の変動を懸念している。「これは間違いなく恐るべき時だ。今のうちにトウモロコシを収穫するべきか秋を待つべきかまったく分からない」
輸出が減った場合、一部の農産物は国内の消費者にとって短期的に割安になる可能性がある。ところがトウモロコシ、小麦、大豆のコストが食品小売価格に占める割合は少ない。「市場価格が最も上がるのは通常、5、6月の栽培シーズンだ。その時を待つか、今のうちに作物を売るかが問題だ。中国が輸入しないことになれば、すべての作物をどうすればいいのか」
メクシークさんは、政府の貿易政策により市場シェアを失うことを懸念するデラウェア州で唯一の大豆栽培者ではない。別の農家は、「政府の決定に不安を感じている。短期的な損失を避けられなければ、政府からの支援を希望する」と述べた。
米政府は現在も米国の大豆栽培者への財政支援を発表していない。彼らの輸出、特に中国への輸出は長年減少を続けている。米国大豆協会の会長は、「米国の農家は2018年の貿易戦争から回復していない。中国市場への持続的な進出は極めて重要だ。米国の農家は今年すでに、潜在的な重大損失に直面している。私とその他の農家が関税上乗せの負担を真っ先に強いられる。我々は他者の利益のため大部分の苦しみを担うスケープゴートになるべきではない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月2日
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