「2025年中国ペット業界白書(消費報告書)」によると、2024年の都市部(犬猫)消費市場規模は7.5%増で、初めて3000億元を突破した。消費構造を見ると、ペット医療がペット産業全体に占める割合は22.5%から28%に上昇し、ペットフードに次ぐ第2の細分化市場になった。また23年と比べるとペット犬(猫)の受診の割合がやや上がった。ところが高額のペット医療費により、多くの若者が「高すぎる」と嘆いている。そこでペット保険が提供され、若い飼い主の消費リストの中で一定のシェアを占めている。
ペット保険市場が急成長
衆安保険が螞蟻保と協力し発表した「ペットデジタル化保険発展趨勢洞察白書」によると、中国市場では90年代生まれと95−99年生まれがペット保険加入者の「主力軍」になり、全体の60%を占めている。衆安在線がこのほど発表した24年通年業績によると、24年のペット保険サービス回数は累計153万回以上で、前年比で2.6倍増となった。累計で600万人以上の飼い主にサービスを提供し、保険料は総額7億元で、前年比130%増。
ペットの高額な医療費、対策が必要に
中国平安産険陝西分公司顧客経営部ペットエコシステム責任者の李荷蕙子氏は、「一部の保険商品は包括的な補償内容で、保険料が高く付加価値サービスも豊富だが、すべての契約者に適しているわけではない。自分の補償ニーズに合わせることで、コストパフォーマンスの高い商品を選ぶことができる。次に、異なる保険会社の商品の保障範囲、免責額、補償割合、保険金請求の手続きなどを比較するべきだ」と提案した。
「2023ペットデジタル化保険白書」は、ペット保険業界は将来的に消費者の需要を中心とし、ペットの医療・食事・住まい・移動とつながり、全産業チェーンの価値を高めるべきと指摘した。同時に動物病院との協力を深め、産業チェーンの透明性を高め、最終的にペット医療サービスの質とペット産業エコシステムの双方向の高度化を実現し、ペット保険業界の持続可能な発展にエンパワーメントすべきとした。「中国ペット保険発展報告書」は、ペット保険加入率は25年に1.2%以上にのぼると予想。
市場の旺盛な需要と、1%の加入率。ペット保険と医療の負担軽減は、まだ長い道を歩む必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月22日
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