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中国宇宙ステーション、「新生命体」を迎える

中国網日本語版  |  2025-04-25

中国宇宙ステーション、「新生命体」を迎える。

タグ:中国宇宙ステーション 神舟20号

発信時間:2025-04-25 16:34:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

有人宇宙船「神舟20号」の打ち上げが24日、無事成功した。中国有人宇宙事業は「東方紅1号」の打ち上げから55年後に、20回目の神舟宇宙旅行を開始した。神舟20号は今回の打ち上げ任務で、ゼブラフィッシュ、プラナリア、ストレプトミセスの3種の生物サンプルと実験ユニットを中国宇宙ステーションに送り、宇宙生命科学実験を行う。

うち中国航天員科研訓練センター、華南理工大学、中国科学院上海技術物理研究所が担当する「無重力環境骨喪失及び心筋リモデリングのタンパク質恒常性調節メカニズムの研究」プロジェクトは、生命生態実験キャビネットの「小型制御型生命生態実験モジュール」を使い約30日の軌道上実験を行う。実験対象は6匹のゼブラフィッシュ(雄)。中国科学院宇宙応用工学・技術センターの倉懐興氏は「環球時報」に、「宇宙の無重力環境は人類の心血管系の不整脈や心筋リモデリングを引き起こし、また持続的な骨喪失を招き骨折のリスクを大幅に増大する。これらの問題は人類の宇宙における長期生存を制約している。宇宙ゼブラフィッシュ成魚実験により、脊椎動物のタンパク質恒常性への微小重力の影響を研究することで、未来の人類による長期宇宙飛行における骨量減少に対応し心血管機能の乱れを防ぐ方法を模索できる」と説明した。

神舟20号の乗組員は飛行任務において、中国初となるプラナリア宇宙再生実験を行う。中国宇宙ステーションは「新生命体」を迎える。倉氏によると、プラナリアは高い再生・修復能力を持つ古い扁形動物であり、生物学の重要な研究対象、バイオ医薬品開発の宝庫だ。プラナリアの組織修復能力は驚異的で、真っ二つに切ってもそれぞれ新しい筋肉、皮膚、腸、さらには整った脳を再生する。プラナリアの研究は、ヒト細胞の老化の克服やアンチエイジングなどの研究に対して重要な意義を持つ。

今回の任務ではさらにストレプトミセスの宇宙科学実験を行う。倉氏によると、中国科学院微生物研究所が担当する「宇宙微小重力が微生物に与える影響のメカニズムの研究」プロジェクトは、宇宙微小重力環境におけるストレプトミセスの成長、発育、分化、生物活性物質の合成、個体群の世代交代と遷移の変化及びメカニズムを研究する。地球外エコシステム、特に火星エコシステムの構築に向け重要な理論的指導を提供する。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月25日

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