Windのデータによると、25日まで3500社以上の上場企業が2024年の年次報告書を発表した。売上高は前年比0.05%減の計56兆6700億元で、親会社株主に帰属する純利益は同3.32%増の計4兆8400億元。これらのデータはミクロ主体の運営の強靭性を反映し、さらに複雑な国際環境における中国経済の穏健な基調と高い潜在力を浮き彫りにした。
イノベーション駆動はバリューチェーンの高度化を支える基礎的論理だ。年次報告書によると、上場企業の研究開発投入強度が大幅に上がり、AI技術、半導体、新エネを始めとするイノベーション分野が成長エンジンになっている。中国の優秀イノベーション企業は世界のバリューチェーンの先端に向け邁進している。これは企業のリスクに対応する能力を高め、経済モデル転換及び高度化に新たな原動力を注いだ。
構造最適化は産業チェーン及びサプライチェーンの強靭性の鍵だ。年次報告書を見ると、中国経済の新旧の原動力の切り替えが顕著だ。半導体、コンシューマーエレクトロニクス、バイオ医薬品などの業界の売上高の増加率が上がり、化学工業や機械などの伝統産業がスマート化により利益率を上げている。スマート化によるグレードアップ、国産化代替という3つの変革により産業構造が多角化し、一部業界の周期的な変動のリスクを効果的に相殺した。
A株上場企業の業績が安定しつつ好転しているのは、複数の政策の持続的な発効のおかげだ。「両新」(大規模な設備更新及び消費財買い換え)政策の対象範囲が拡大し質が上がり、「両重」(国家重要戦略の実施及び重点分野の安全能力構築)の建設が力強く進められている。政策実施の効果が上がり、政策のボーナスが持続的に引き出されている。
上場企業は積極的に行動し、急激な変化や複雑な国際環境を直視し、イノベーションに取り組み、困難を乗り越え力強く前進している。上場企業の年次報告書は中国の優秀企業による「守正創新」(正しい道を守りながら革新を図る)の活き活きとした実践を反映する。「科学技術イノベーションに投資」という果敢な姿勢があれば、「グローバル展開でリスクを予防」という先見の明がある。伝統産業の「老木に新芽」という知恵があれば、新興産業の「燎原の火」の勢いがある。
世界経済の激変において、外部の不確実性がもたらすリスクが客観的に存在する。これはモデル転換及び高度化の加速と、質の高い発展のペースアップを迫る。中国という特大規模のエコノミーにとって重要なのは、自国の取り組みに専念することだ。中国経済の回復には活力があり、質の高い発展には方向性が明確であり、未来の発展には潜在力がある。中国経済の長期好転という基本的な流れに変化はなく、変化することもない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月29日
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