「カリウムやリンが不足していたり、害虫が発生している土地に関する情報を、AIが農家に正確に伝達する。北斗が自動運転を誘導し、灌漑・施肥・駆除を行う」
「三江源国家公園では標高4500m以上の地域で、衛星・ドローン・ロボットが人間に代わり野生動物の動向を監視。山、水、林、田の情報をリアルタイムで管理部門へ伝達する」
「10個のセンサー(可視光・赤外線・レーダー)で鳥類活動情報を収集し、VRゴーグルをかければ、本物さながらに再現できる」
中国科学院・中国工程院院士の李徳仁氏は5月17日午前、第11回世界レーダー博覧会の開幕式で、「時空間AIが持続可能な発展目標をサポート」と題する基調報告を行った。高スループット通信衛星、光学リモートセンシング衛星、レーダー衛星、北斗測位衛星などによる通信・測位・リモートセンシング統合衛星インターネットが、上空・宇宙・地上の一体化を実現すると力説した。
IoE、デジタルツイン、AIの時代を迎え、時空間データの取得、処理、情報抽出、知識発掘がスマート化へ向かう中、李院士が近年研究する「時空間AI学」が誕生した。
同氏は、「スマート化時代においては、単なるインターネット依存型AIではなく、IoTとインターネットを融合させたAIの推進を急ぐべきだ。これは人類と地球資源の関係を深める上で極めて重要だ」と強調。
同氏はまた、「AIが主導する通信・測位・リモートセンシング統合型時空間AIの大衆化サービスを加速し、1兆元規模の産業を創出し、持続可能な発展目標の達成に貢献すべきだ」と主張した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年5月22日
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