国家郵政局の観測データによると、端午節連休(5月31日~6月2日)中、全国の郵便・宅配業界の取り扱い荷物数は15億1100万件で、前年比19.4%増加した。このデータは、休日経済の活況を示すだけでなく、業界の持続的な革新と生活サービス向上の証ともなっている。
夏の訪れとともに、ライチ、ビワ、サクランボ、ヤマモモなどの旬の生鮮商品が販売の最盛期を迎えた。郵便・宅配業界は、輸送ネットワーク、生産と消費のマッチング、技術活用、オールシーンソリューションなどの面で技術やサービスを進化させ、特産品の配送ペースを加速させている。
「中国サクランボの郷」として知られる四川省漢源県富荘鎮では、JD物流の「飛狼JDX-50」ドローンが真っ赤に熟した漢源サクランボを積載し果樹園から離陸した。山の間を機敏に飛行し、集荷ポイントまでわずか7分で飛行任務を終えた。
JD物流はその後1カ月間、12の精密計画ルートによって漢源サクランボを山間部から運び出し、業界最大規模のドローンによってサクランボ輸送記録を更新。「ドローン+専用貨物機+移動式選果機」の連携で、「樹の枝から食卓まで」の効率的なサプライチェーンを構築。漢源サクランボの販路拡大とともに、農村振興に技術の活力を注いでいる。
こうした革新的なサービスは中国各地で活発に展開される。山東省菏沢市では「菏沢-鄂州」花専用貨物機路線が開設され、「菏沢の花」の全国・世界への販売をサポート。広西壮(チワン)族自治区南寧市では果物を配送拠点から選別センターへ直送し、さらに果物専用荷卸し口を設置して「配送ハイウェー」を構築。雲南省宣威市では「クラウド倉庫」が各種の農産品を集約し、「大規模物流+作業場」モデルで高原の特産品を全国市場に送り出している。
浙江省嘉興市では「嘉興ちまき専用路線」を開通し、スマート配送ステーションを開設し、配達時間を2~3時間短縮。湖北省崇陽県の村人は携帯電話の操作で手作りちまきを無人配送車に積み、自動で県の物流センターへ輸送する。スマート収配・選別・倉庫管理・輸送などの現代技術の普及が進み、祝日の配送需要により的確に対応している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年6月6日
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